[循環器] 検索結果:58 件

循環器
image image 心雑音の精査で来院したキャバリア
岩永孝治
2021/06/01公開
心雑音の精査で来院したキャバリア
この症例は心雑音の精査で来院した8才去勢雄のキャバリアです。収縮期の心雑音はグレードⅢで、実際超音波で見ると左心系が大きく、僧帽弁が逸脱し腱索が切れている所見が得られました。今回は飼い主様の要望もあり手術を行いましたが、手術の適応について症例を通じポイントを解説します。
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image image 血栓塞栓症と肺水腫を繰り返すM.クーン
岩永孝治
2022/02/01公開
血栓塞栓症と肺水腫を繰り返すM.クーン
ここでは右前肢血栓塞栓症で溶解治療を行なっていたメインクーンについてお話しします。来院時の検査によって肥大型心筋症、肺水腫、左前肢血栓塞栓症が見られました。治療経過の中で血栓塞栓と肺水腫を繰り返し発症し対応しています。この治療によって、血栓塞栓から肺水腫を引き起こすメカニズムと対処法がよく理解できる症例となりましたので、ここに紹介します。
循環器
image image 呼吸促迫を主訴に来院したチワワ
岩永孝治
2022/06/15公開
呼吸促迫を主訴に来院したチワワ
呼吸促迫を主訴に来院したチワワについてお話しをします。来院時検査で「前尖逸脱による左心拡大」の所見が見られたため、重度な僧帽弁閉鎖不全症と診断し、トラセミドの投与量を調整しながら治療開始しました。この症例は、発咳が「心拡大による気管圧迫されること」が原因となり、心拡大を改善させることが治療のポイントになります。
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image image 動脈管開存症(PDA)のT.プードルに行ったコイル塞栓術
井口和人
2021/07/15公開
動脈管開存症(PDA)のT.プードルに行ったコイル塞栓術
今回は動脈管開存症(PDA)の外科的治療法「カテーテル塞栓術(コイル塞栓術)」を中心にお話しします。冒頭に動脈管開存症の発症原因、好発犬種、診断の流れ、治療についての概論をまとめ、コイル塞栓術については設置手順、その方法やポイントについて、動画を交え解説します。
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image image [心不全]狭窄に関与しない心不全の治療を行なったマンチカン
岩永孝治
2021/04/15公開
[心不全]狭窄に関与しない心不全の治療を行なったマンチカン
ここで紹介する症例は心雑音がなく、他院でHOCMと診断されアテノロール、SIDで治療中を行なっていましたが4日前から元気消失、状態で来院したマンチカンです。検査結果からは心原性のショック状態で、胸水・心嚢水貯留、左室拡張不全があると判断しました。心機能が低下しきっているため、アテノロールで狭窄改善を行いながら心不全にならないようコントロールする事が重要で、定期的な観察が必要となった症例です。
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image image 嘔吐後に虚脱するポメラニアン
井口和人
2021/04/15公開
嘔吐後に虚脱するポメラニアン
今回は典型的な心臓性発作の症例として「虚脱する犬」について解説してみようと思います。虚脱は“失神”と似たような、非常に近い症状があり共に心臓病の発作で出る症状です。ここでは、嘔吐の後に虚脱の症状が現れ、近医で不整脈と診断された後、当院での精密検査を希望し来院したポメラニアンの症例について紹介します。
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image image 呼吸促迫で来院した雑種猫
岩永孝治
2021/07/01公開
呼吸促迫で来院した雑種猫
今回は呼吸促迫で来院した雑種猫について解説します。来院時には既に心不全による胸水の貯留が認められ、心エコー図検査から、拘束型心筋症による左室拡張障害による心不全と診断し治療を開始。2週間後の検査では左心耳に血栓が発生し後に腹部の動脈血栓塞栓症となりました。最終的に、虚血再灌流障害が発生したと考えられます。ここでは“予防”について考えさせられた症例の一つとしてご紹介します。
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image image 心雑音の精査で来院したステージB2のトイプードル
岩永孝治
2021/04/15公開
心雑音の精査で来院したステージB2のトイプードル
ここで紹介するのは、心雑音の精査で来院したトイ・プードル9歳の症例です。長期間、患者のQOLを保ちつつ、症状を見分けながらながら治療を行なった症例です。この症例は外科治療を推進すべきでしたがある疾患を抱えているため、そのリスクを考慮し内科治療を行ないました。
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image image [概論]猫の心筋症について
岩永孝治
2021/04/15公開
[概論]猫の心筋症について
猫の心筋症について概論の解説を行います。心筋症の定義ですが「心臓の筋肉の病気」と考えればいいと思います。心筋症は、いくつかに分類される原発性心筋症と、特定の心筋症(二次性)が他の疾患により心筋に障害をきたすもの、と考えればいいかと思います。この解説では、心筋症の概論として左室拡張不全、狭窄・拡大・奇形と心不全についてお話しします。
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image image 咳を主訴に来院した重症度ステージCのチワワ
岩永孝治
2021/04/15公開
咳を主訴に来院した重症度ステージCのチワワ
ここではステージCの13歳チワワの症例について解説します。咳を主訴に来院し、過去にループ利尿薬を投薬したところ食欲不振→腎数値の上昇→腎不全となったためループ利尿薬を休薬。ただしループ利尿薬をやめると咳気してしまうという症例に対し、どのような治療を行なったかを解説します。
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image image 他院で心雑音を指摘されたスフィンクス
堀泰智
2021/04/15公開
他院で心雑音を指摘されたスフィンクス
この症例は他院で心雑音を指摘され、心臓精査のため本院を受診した猫について、診断をどう進めるかについてお話ししていきます。心雑音を基に初期鑑別診断リストの作成と精査を行い、検査プランを立て検査を実施していきます。本症例を通じてどのような流れで診断を行なっていくのかを解説したいと思います。
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image image 咳を主訴に来院した重症度ステージDのチワワ
岩永孝治
2022/04/15公開
咳を主訴に来院した重症度ステージDのチワワ
僧帽弁閉鎖不全症StageC〜Dのチワワの症例を紹介します。治療としてAC阻害薬と気管支拡張薬を使っていましたが効果が現れず、トラセミドを追加しながらの調整をし経過観察を続けていました。重度な僧帽弁閉鎖不全や肺水腫の症例においても、うまくコントロールができれば内科治療で長期生存が可能だと感じた症例です。ある程度改善したとしても時間の経過により再発、あるいは状態が悪化することがありますので、定期的に検査を行う必要があります。
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image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(1/6)
井口和人
2021/08/01公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(1/6)
このオペ動画では「僧帽弁形成術」を行なった症例について全6回に分けて解説します。第1回目のこの動画では、各種検査結果からの診断、手術の術式の選択から始まり、術前の準備に重点を置いて解説します。既にご存知な方も多いかと思いますが、手術で使用する器具や装置の簡単な説明と、術前に行う麻酔管理、剃毛部位などについて解説します。
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image image 心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例3)〜
岩永孝治
2024/05/01公開
心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例3)〜
僧帽弁閉鎖不全症の症例について、この動画では2回の肺水腫を起こし転院してきた症例をご紹介します。投薬内容や経過の解説はもちろんですが、この症例では3Dエコーが大活躍。3Dを綺麗に出力するためのコツと非常に綺麗な僧帽弁3D映像をご覧いただきます。
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image image MVDの重症度評価を行った6歳齢のチワワ
堀泰智
2021/05/01公開
MVDの重症度評価を行った6歳齢のチワワ
この映像ではMVD(僧帽弁閉鎖不全)の重症度評価の方法について解説します。心疾患の重症度評価を行うためには、身体検査、胸部X線検査、心エコー図検査、心臓バイオマーカーを実施し評価します。鑑別診断方法を交え、治療方針の立て方について、チワワ避妊メスの症例を用いて解説します。
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image image 肺水腫を疑うジャック・ラッセル
堀泰智
2021/06/15公開
肺水腫を疑うジャック・ラッセル
ここでは肺水腫を疑われて来院した犬の症例について、検査所見を見ながら鑑別診断、治療法について解説します。臨床兆候や身体検査所に基づく見鑑別診断リストの作成、そして検査プランの立案を行い検査の実施、臨床診断、そして治療の流れに沿って解説します。
循環器
image image [概論]肺高血圧症の治療について
岩永孝治
2021/09/01公開
[概論]肺高血圧症の治療について
肺高血圧症の症例を紹介する前に、ここでは一般的な肺高血圧症の「病態」についてお話しします。この疾患は、肺の動脈が収縮や血栓により閉塞することで血液循環が悪化し右心に大きな負荷がかかることが原因になります。病態を把握し、発症原因を理解することで診断、治療を的確に行うことができるようになります。
循環器
image image 虚脱・失神を発症するM.ダックスフンド
岩永孝治
2021/05/01公開
虚脱・失神を発症するM.ダックスフンド
紹介医の病院で、僧帽弁閉鎖不全症の治療を行なっていたところ、急に虚脱・失神を発するようになり当院に来院した症例について解説します。残念ながらこの患者は左房破裂による心タンポナーデが発症しMRの悪化に伴い内科治療を行いましたが亡くなってしまいまいた。心タンポナーデの改善に伴い、容量の負荷が増えMRが悪化し肺水腫になるなど、その点に注意しながら治療を行う必要があります。
循環器
image image 呼吸困難の猫における肺エコー検査の応用
堀泰智
2022/01/15公開
呼吸困難の猫における肺エコー検査の応用
この症例は嘔吐・呼吸促迫を主訴として来院した雑種猫です。呼吸困難における鑑別診断リストで整理し、肺エコー検査を通して評価を行います。まずは猫の呼吸困難の原因として圧倒的に多い心不全の有無を評価しつつ、他の原因についてもしっかり精査を行うことが重要となります。肺エコー検査を行うことでレントゲンでは見えづらい肺実質の異常を見極めることができると、更にスムーズな診断に繋がります。
循環器
image image 呼吸困難を主訴に来院した雑種猫
堀泰智
2022/02/15公開
呼吸困難を主訴に来院した雑種猫
この症例は元気低下・呼吸困難を主訴で来院した雑種猫です。呼吸困難の猫において多い原因疾患の中どうやって鑑別するのか?今回の症例は胸水の鑑別がポイントになっています。ここで心原性胸水の有無またはそれ以外の原因疾患について精査の流れ、鑑別診断法及び治療法を紹介します。
循環器
image image 心不全治療薬による副作用を疑ったチワワ
堀泰智
2022/03/15公開
心不全治療薬による副作用を疑ったチワワ
今回は副作用の原因となりやすい循環器薬3つを挙げ、副作用の臨床徴候と副作用が出やすい状況についてお話しします。症例は他院で心不全治療中にアムロじピンを追加してから元気低下・発咳頻繁を主訴に来院したチワワです。重度なMVD犬において「薬剤の副作用を疑った際の対応や判断の仕方」について詳しく紹介します。
循環器
image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(2/6)
井口和人
2021/08/15公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(2/6)
このオペ動画では「僧帽弁形成術」を行なった症例について全6回に分けて解説します。僧帽弁形成術の手術の大まかな流れは「人工心肺と接続→心臓停止→心内操作→心拍再開→人工心肺から離脱→閉胸」となります。この第2回では実際の手術を行う前の、手術の流れ(導入部分)、解剖学、注意事項についてご説明します。特に人工心肺への接続から心内操作を行う際は細心の注意が必要となります。使用する器具や装置の情報や縫合方法の動画を交えながら手術の手順に沿って解説します。
循環器
image image 一過性心筋障害による心不全を発症するラグドール
岩永孝治
2021/05/01公開
一過性心筋障害による心不全を発症するラグドール
避妊手術時に呼吸促迫を呈したため、手術を行わず当院に来院し治療を行なったラグドールの症例についてお話しします。手術を行う際に、緊張などにより血圧が上がったなど、何らかの理由が原因で一過性の心筋障害が発生し、心不全が発症したのだと思われます。正常に近い状態の心臓に戻すための治療を行い、休薬後の経過観察が必要な症例でした。
循環器
image image SAMかつ重度な左室流出路狭窄のS.フォールド
岩永孝治
2021/04/15公開
SAMかつ重度な左室流出路狭窄のS.フォールド
猫の心筋症症例の一つを解説します。心雑音があったため紹介来院をいただいたスコティッシュ・フォールドで5歳避妊メスの症例です。この症例のポイントは、SAM(僧帽弁収縮期前方運動)があり重度左室流出路の狭窄がみられ、心肥大による心不全を解除する治療を行いました。β遮断薬を使って最終的に心筋のダメージを防いだ症例です。
循環器
image image 僧帽弁形成術後に呼吸促迫になったM.シュナウザー
岩永孝治
2022/02/01公開
僧帽弁形成術後に呼吸促迫になったM.シュナウザー
この映像は肺高血圧症についてのお話しです。症例は僧帽弁形成術後に呼吸促迫を主訴で来院したミニチュア・シュナウザーです。手術をしたにも関わらず肺水腫になってしまい、心エコー検査から左心性心疾患に伴う肺高血圧症を診断しました。治療として行ったループ利尿薬の追加投与がキーとなり、肺水腫が改善しただけでなく、肺血管攣縮・肺高血圧症が好転した症例について解説します。
循環器
image image 胸水を主訴に来院したミックス猫
堀泰智
2022/05/15公開
胸水を主訴に来院したミックス猫
ここで紹介する症例は原因不明の胸水貯留を主訴で来院したミックス猫で、心不全の治療だけでは胸水が改善されませんでした。一般的に胸水の原因としては「うっ血性心不全」「腫瘍性疾患」「伝染性腹膜炎(FIP)」が考えられ、この3つの疾患に対し必ず評価を行うことが必要です。この症例を通じ、胸水貯留の猫における基礎疾患の精査と治療の重要性を紹介します。
循環器
image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(5/6)
井口和人
2021/10/01公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(5/6)
この映像は手術映像の続きになります。映像は長時間となるため手術映像を3分割しこれは2本目です。「左心房縫合、心拍再開・止血、体外循環離脱、閉胸、頸動静動縫合脈索再建、縫合(後背筋/皮膚)」について解説をします。縫合時に気をつけること、カテーテルを入れる意味、止血のタイミングなど手術の最終行程について細かく解説していきます。
循環器
image image 若齢アメリカンショートヘアの心雑音
井口和人
2022/09/15公開
若齢アメリカンショートヘアの心雑音
この動画は「若齢の猫の心雑音」についてお話しします。猫では「先天性心疾患」が多く、状況によっては死に至るケースがあるので、注意しながら診療を心掛けましょう。今回紹介する症例は「かなり重症な心疾患」で、他院にて麻酔のリスクから去勢手術ができないと指摘され、当院に来院しました。ここでは、大きめの心雑音に対する考え方と診断のポイントをご解説します。
循環器
image image 検診で心嚢水貯留を確認され来院したチワワ
岩永孝治
2022/02/01公開
検診で心嚢水貯留を確認され来院したチワワ
検診で心嚢水貯留を確認され紹介来院した症例を紹介します。重度な僧帽弁閉鎖不全症で、過去に左房破裂を経験していると思われます。ピモベンダンとトラセミドを追加し、経過観察をしながら徐々に増量する治療を行いました。この症例の問題点は発咳を繰り返すことでもあるため、左房破裂後は肺水腫に注意しながら治療を行うのが重要です。さらに左房破裂の再破裂の可能性についてもお伝えします。
循環器
image image 心エコー診断のテクニックとコツ3〜評価法II 心不全の重症度を把握しよう〜
岩永孝治
2023/11/01公開
心エコー診断のテクニックとコツ3〜評価法II 心不全の重症度を把握しよう〜
このシリーズでは、循環器疾患の診断に至るまでの過程を“専門医の頭の中”で解説します。第3回では、前回の続きとして「ドプラ心エコー」を使用した各疾患の確定診断までをお送りします。波形の読み方をしっかりマスターすれば治療効果の高い確定診断を行うことができます。そのために僧帽弁閉鎖不全症と猫の心筋症それぞれの血流の流れと評価方法を分かりやすく解説します。
循環器
image image [概論]肺高血圧症の病態について
岩永孝治
2021/08/01公開
[概論]肺高血圧症の病態について
肺高血圧症の症例を紹介する前に、ここでは一般的な肺高血圧症の「病態」についてお話しします。この疾患は、肺の動脈が収縮や血栓により閉塞することで血液循環が悪化し右心に大きな負荷がかかることが原因になります。病態を把握し、発症原因を理解することで診断、治療を的確に行うことができるようになります。
循環器
image image 1ヶ月前から排便時に失神を起こすトイプードル
井口和人
2021/04/15公開
1ヶ月前から排便時に失神を起こすトイプードル
今回は「失神する犬」というテーマについてお話します。”失神”という症状について、その原因は「脳」なのか「心臓」なのかという相談をいただくことがあります。失神や発作などは、多くの場合「脳神経の疾患」や「循環器の疾患」が原因だと考えられますが、なかなか判断がしにくいところだと思います。今回は「心臓病性の失神」について、どのような診断プロセスで考えていくのかをこの症例を通じてお伝えします。
循環器
image image SAMの経過観察中に心不全が発症するM.クーン
岩永孝治
2022/02/01公開
SAMの経過観察中に心不全が発症するM.クーン
ここでお話しする患者は体重減少を主訴に来院したメインクーンです。SAM(収縮期僧帽弁前方運動)は見られるものの軽度の左室流出路狭窄だったため経過観察をつづけました。しかしある時点で悪化し心不全が発症、動脈血栓塞栓症となりました。血栓溶解治療(t-PA製剤)により血栓塞栓症は改善したものの、その後も再発を繰り返した苦慮した症例です。
循環器
image image 発作を主訴に来院したウェスティ
堀泰智
2021/09/15公開
発作を主訴に来院したウェスティ
ここでは既往歴が無く、散歩時や興奮時に倒れる事が主訴で来院した高齢のウェスティについて解説します。この症例は不整脈が原因とされる失神を発症していますが、失神について何となくの概念しか持たれていない先生が多いのかと思います。医学的な認識を確認しながら、その特徴を理解し、どう診断するポイントについてお話しします。
循環器
image image βブロッカーの副作用で心不全が発症するB.ショートヘアー
岩永孝治
2021/04/15公開
βブロッカーの副作用で心不全が発症するB.ショートヘアー
この症例は麻酔時に心電図の異常波形があり、以前から心筋症を疑われていた患者について解説します。嘔吐やふらつき失神を発症し、その時に心雑音も聴取され心拍数は252回でした。ポイントは乳頭筋位置の以上からSAM繋がった可能性があると考えられ、その後の病態の流れを理解し、治療をどう行なったかにあります。私自身とても勉強になった症例です。
循環器
image image 他院で肺水腫と診断され来院したポメラニアン
岩永孝治
2022/02/01公開
他院で肺水腫と診断され来院したポメラニアン
僧帽弁閉鎖不全症による肺水腫を診断した症例です。来院時の検査によって、心拡大、肺水腫、前尖逸脱および腱索断裂による僧帽弁逆流を所見としました。肺水腫ではありましたが、内科治療として心阻害薬+ループ利尿薬の治療を開始。結果的に内科治療経過中に僧帽弁逆流が消失した稀な症例について解説します。これにより肺水腫でも内科治療をお勧めする理由とデータもご紹介します。
循環器
image image 呼吸促迫・後肢麻痺で来院した雑種猫
岩永孝治
2021/12/15公開
呼吸促迫・後肢麻痺で来院した雑種猫
呼吸促迫と後肢麻痺で来院した雑種猫についてお話しします。この患者は血栓塞栓症と肺水腫で救急来院されました。ここでは血栓溶解治療(t-PA)を行わずに抗血栓治療を行ない、血栓をゆっくりと時間をかけ溶解し(時間はかかりましたが)運動機能容態が回復した症例について解説します。
循環器
image image 心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例1)〜
岩永孝治
2024/05/01公開
心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例1)〜
僧帽弁閉鎖不全症の症例について、この動画では救急病院から転院の「僧帽弁逸脱による僧帽弁閉鎖不全症 STAGE-C」をご紹介します。ここで注意すべきは飲水制限解除における薬と状態の観察です。逆流時のピモベンダン・トラセミド・飲水量の3軸について考え方を学びます。
循環器
image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(3/6)
井口和人
2021/09/01公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(3/6)
この映像から、実際の手術映像を用いた整復法の解説を行なっていきます。オペ映像は長時間となるため手術映像は3分割し配信します。まずは、「頸動静脈確保・開胸・心膜切開・送血脱血カテ挿入・体外循環器装置接続・心膜切開・大動脈の遮断/心停止」の行程について、組織の位置や止血・切開のポイント、器具の使い方について注意事項を含めながら細かく解説していきます。
循環器
image image 咳を主訴に来院したチワワ
堀泰智
2021/08/15公開
咳を主訴に来院したチワワ
ここでは咳を主訴に来院したチワワについて、診療の流れに沿って解説します。掛かりつけの病院から「咳」なのか「鼻炎」なのか?の症状が続いており、また他院では心臓病と言われ当院に来院しました。今回の症例のポイントは咳の原因が「心臓病」なのか「それ以外」なのかをしっかりと判断することが出来るかにあります。また心原性の発咳の直接的な因果関係は基本的に解明されていない、ということを知っておいてください。
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image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(4/6)
井口和人
2021/09/15公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(4/6)
この映像は前編の手術映像になります。映像は長時間となるため手術映像は3分割しこれは2本目です。「左心房切除・腱索再建・僧帽弁輪縫縮術・逆流試験」の行程について解説をします。手術の助手にお願いする事、組織の切開位置や方法術、使用する器具の使い方、組織の位置やポイントについて細かく解説していきます。
循環器
image image [概論]猫の動脈血栓塞栓症(ATE)について
岩永孝治
2021/06/15公開
[概論]猫の動脈血栓塞栓症(ATE)について
心筋症に罹った時に合併しやすい病気の一つに「動脈血栓塞栓症(ATE)」があります。多いのは腹部の動脈血栓塞栓症で、特徴は後肢が動かなくなるという症状です。原因は血栓により血流が遮断されることで虚血状態となり、最終的に後肢が動かなくなります。場合によっては死に至ることもあるため、的確な治療が必要となります。ここではその病態と治療方法について解説します。
循環器
image image 心エコー診断のテクニックとコツ2〜評価法I 心不全の病態を把握しよう〜
岩永孝治
2023/11/01公開
心エコー診断のテクニックとコツ2〜評価法I 心不全の病態を把握しよう〜
このシリーズでは、循環器疾患の診断に至るまでの過程を“専門医の頭の中”で解説します。第2回では、「評価方法」について解説。心疾患は様々な病気・病態が存在し、それぞれ見るべき項目のバリエーションは違うため、病態によって見方を変える必要があります。ここでは「犬の僧帽弁閉鎖不全症」「猫の心筋症」を例として、肺水腫に至るまでの全く異なる過程を比較します。心臓の“個性”を見極めて診断するために、それを見極めるコツをお送りします。
循環器
image image ふらつきと失神を主訴に来院したT.プードル
岩永孝治
2021/11/01公開
ふらつきと失神を主訴に来院したT.プードル
この症例は、ふらつきと失神を主訴に来院した5歳避妊雌のトイ・プードルです。来院時の状態は悪くなく、呼吸状態、舌の色は良好で心雑音も見られませんでしたが、血液検査ではヘマトクリット値が異常に高く「多血症」が見られました。短絡疾患は「心臓の雑音が出ないことが多い」ということが特徴なので、気付かずに病気が進行することがよくあります。
循環器
image image 心筋症のスクリーニング検査を実施した雑種猫の症例
堀泰智
2022/07/15公開
心筋症のスクリーニング検査を実施した雑種猫の症例
心筋症について、ガイドラインでは5つに分類に分けられていますが、そこには明確な診断基準は示されていません。循環器の診療を苦手とする先生においては、その判断に迷われる先生が多くいるのかと思っています。今回は咳を理由に来院した雑種猫を題材に、個人的な見解を交えながらその分類と、スクリーニング検査方法について解説したいと思います。
循環器
image image 肺水腫を繰り返し肺高血圧症を合併したキャバリア
井口和人
2022/04/15公開
肺水腫を繰り返し肺高血圧症を合併したキャバリア
この動画は、最近話題になっている肺高血圧症についての症例をご紹介します。この症例は肺水腫から呼吸困難の症状が長期間繰り返し、また肺高血圧症の併発があり、最終的に腹水の貯留が出現したキャバリアです。標準的な内科治療に抵抗性があること、肺高血圧症の予後不良因子もあるため、オーナー様の意向で外科治療を行いました。
循環器
image image 咳が改善しない15歳齢ポメラニアン
岩永孝治
2021/04/15公開
咳が改善しない15歳齢ポメラニアン
主訴が「咳」で来院したポメラニアンの症例について解説します。既に他の二次診療施設で治療中でしたが、どうしても咳が改善しないということで当院へ紹介をされた患者さんです。この症例のポイントは、ピモベンダンなどを増やす事で心拡大が改善し、最終的に咳が改善したという内容です。
循環器
image image βブロッカー休薬中に狭窄が悪化するS.フォールド
岩永孝治
2021/04/15公開
βブロッカー休薬中に狭窄が悪化するS.フォールド
ここではスコティッシュ・フォールド9ヶ月雄、心雑音が聴取されたため紹介来院された症例について解説します。収縮期の心雑音はグレードⅣで心拍数は222回、血圧は正常。この症例の治療ポイントは心機能を改善コントロールする事です。狭窄が悪化してしまった病態に対し、狭窄を解除しながら治療を行なった経過について解説します。
循環器
image image 頻拍で来院したステージDのシーズー
岩永孝治
2021/04/15公開
頻拍で来院したステージDのシーズー
もともと心雑音がありましたが治療はされず、現在に至った症例です。この患者の主訴は頻拍で、心拍数が300回程度ある事が特徴です。治療はトラセミドの増量により心臓への負担が軽減できた事がポイントで、内科治療により長期生存が可能となったシーズーの症例について解説します。
循環器
image image 心エコー診断のテクニックとコツ4〜専門医が考える「猫の心筋症」〜
岩永孝治
2023/11/01公開
心エコー診断のテクニックとコツ4〜専門医が考える「猫の心筋症」〜
猫の臨床でよく遭遇する「心筋症」。猫の心筋症と左室内狭窄には深い関係性があります。犬には見られない狭窄の変化、狭窄/肥大から心不全に移るメカニズム、肥大型心筋症と僧帽弁収縮期前方運動(SAM)の関連、SAMの好発猫種など、20年以上に渡って見続けてきた専門医・岩永先生が導き出した私見をご紹介します。猫の心筋症について理解をより深めていきましょう。
循環器
image image [概論] 僧帽弁閉鎖不全症について
岩永孝治
2021/04/15公開
[概論] 僧帽弁閉鎖不全症について
いくつかの僧帽弁不全症について症例解説を行なっていきますが、ここでは基本概略について解説します。僧帽弁鎖不全症のイメージ、基本的な診断の仕方、超音波検査の診断の仕方を中心に概論についてお話しします。
循環器
image image 発作を主訴に来院したマルチーズ
堀泰智
2021/10/15公開
発作を主訴に来院したマルチーズ
ここでは、咳をした後に倒れる(失神する)ことを主訴に来院したマルチーズで、「心原性肺水腫」と「肺炎」の鑑別に苦慮した症例についての解説します。このような症例は年に数回の事例があり毎回苦労しながらの治療を行なっています。2つの疾患を考慮した初期治療の考え方、変化する病態に対しての治療の考え方についてお伝えします。
循環器
image image 心エコー診断のテクニックとコツ1〜病態の把握と確定診断〜
岩永孝治
2023/11/01公開
心エコー診断のテクニックとコツ1〜病態の把握と確定診断〜
このシリーズでは、循環器疾患の診断に至るまでの過程を“専門医の頭の中”で解説します。第1回では、まず「病態を把握する」ことが必要で、そのためには2つのポイントがあります。まずは「綺麗な画像を描出する」こと。綺麗な画像であれば心臓内部の様子・負担がかかる部位・小さい心臓の様子などをクリアに観察でき、様々な情報を得られます。そしてもう1つは「病態を明確に把握する」こと。ドプラ心エコーを用いて異常血流を観察して心不全を確認し、確定診断に至ります。この動画ではそれぞれの検査のコツもしっかりお伝えします。
循環器
image image 来院1週間前に肺水腫が発症する日本猫
岩永孝治
2022/09/15公開
来院1週間前に肺水腫が発症する日本猫
この症例は日本猫で、肺水腫を発症し数日前から食欲が低下したとのことで来院しました。すでに紹介医では心不全の治療を行なっており、腎臓に負担がかかっているのではないかと推測しました。“左室二腔症による心不全”と診断し、左室内に血栓が形成されていました。血栓の発生箇所は左心房に多く発生しますが、中には左心室に血栓ができることもあります。
循環器
image image 呼吸促迫で来院したE.C.スパニエル
岩永孝治
2021/10/01公開
呼吸促迫で来院したE.C.スパニエル
呼吸促迫で来院した、14歳のE.コッカースパニエルの症例について解説します。検査を行った結果、断定できる原因は見つかりませんでしたが、肺動脈収縮期圧117mmHgと高値を示しており、重度の肺動脈性肺高血圧症と診断しました。最初の段階から肺動脈圧を積極的に下げる治療を行うことが重要です。この症例では、ある程度動脈圧が下がったとしてもさらに下げる必要があったのではないかと考えています。
循環器
image image MVD犬における全身麻酔の評価
堀泰智
2021/11/15公開
MVD犬における全身麻酔の評価
この症例は高齢のトイ・プードルで、MVD(僧帽弁閉鎖不全症)の治療中に乳腺腫瘍が発症し、手術適応の評価を求められ当院に来院しました。私自身が手術を行わないため「手術適応=全身麻酔」の評価をすることは難しく、慎重に精査しお伝えするようにしています。私の中の決め事として、肺水腫や肺高血圧症が認められ、また慢性心不全に伴う合併症がある場合は、全身麻酔を推奨しないようにお伝えしています。
循環器
image image 心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例2)〜
岩永孝治
2024/05/01公開
心エコー検査のコツ 〜犬の僧帽弁閉鎖不全症(症例2)〜
僧帽弁閉鎖不全症の症例について、この動画では日本テリアをご紹介。1年半ピモベンダンで治療していた症例ですが、ある時突然フレイルリーフレットが認められ、この日の夜に肺水腫で状態悪化しました。これをもとにフレイルリーフレットが発生した場合の初期対応を考えます。
循環器
image image [オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(6/6)
井口和人
2021/10/15公開
[オペ解説] T.プードルに行った僧帽弁形成術の解説(6/6)
この最後の回では手術後の管理と経過についてお話しします。この手術は術後にしっかりとした管理が必要です。肺または脳からの出血や肺障害が出やすいことが懸念点となります。sのためにも貧血の進行具合や心電図評価、心拍の詳しい評価と観察が非常に重要です。術後の経過と合わせ、管理についての重要性についてお話しします。