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  • 2022/05/15公開
  • 堀泰智
    大塚駅前どうぶつ病院心臓メディカルクリニック 院長
    堀泰智
    北里大学獣医畜産学部を卒業後、小儀動物病院の勤務を経て、2005年より北里大学獣医畜産学部小動物第3内科助手および助教に従事。その傍ら日本獣医循環器学会認定医および博士(獣医学)を取得。2015年より北里大学獣医学部小動物第2内科准教授、酪農学園大学伴侶動物内科学IIユニット准教授および循環器科診療科長を務める。2020年に大塚駅前どうぶつ病院を開業し現在に至る。

猫の胸水貯留が認められた時の考え方

ここで紹介する症例は原因不明の胸水貯留を主訴で来院したミックス猫で、心不全の治療だけでは胸水が改善されませんでした。一般的に胸水の原因としては「うっ血性心不全」「腫瘍性疾患」「伝染性腹膜炎(FIP)」が考えられ、この3つの疾患に対し必ず評価を行うことが必要です。この症例を通じ、胸水貯留の猫における基礎疾患の精査と治療の重要性を紹介します。
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