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  • 2021/05/01公開
  • 岩永孝治
    東京動物心臓病センター センター長
    岩永孝治
    日本大学農獣医学部獣医学科を卒業後、同大学付属動物病院研修医課程の修了を経て、2003年に千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学に入局。2007年には同研究院にて医学博士号・日本獣医循環器学会認定医を取得し、2011年に東京動物心臓病センターを設立。

休薬後に経過観察が必要な症例

避妊手術時に呼吸促迫を呈したため、手術を行わず当院に検査で来院し治療を行なったラグドールの症例についてお話しします。手術を行う際の緊張により “血圧が上がる” など、何らかの理由が原因で一過性の心筋障害が発生し、心不全が発症したのだと思われます。正常に近い状態の心臓に戻すための治療を行い、休薬後の経過観察が必要な症例でした。
猫の「心筋症」シリーズ

[概論]

猫の心筋症について

CASE 1

SAMかつ重度な左室流出路狭窄のS.フォールド

CASE 2

βブロッカーの副作用で心不全が発症するB.ショートヘアー

CASE 3

βブロッカー休薬中に狭窄が悪化するS.フォールド

CASE 4

狭窄に関与しない心不全の治療を行なったマンチカン

CASE 5

一過性心筋障害による心不全を発症するラグドール

猫の「動脈血栓塞栓症+心筋症」シリーズ

概論

猫の動脈血栓塞栓症(ATE)について

CASE 6

呼吸促迫で来院した雑種猫

CASE 7

呼吸促迫・後肢麻痺で来院した雑種猫

CASE 8
動脈血栓塞栓症/心筋症

SAMの経過観察中に心不全が発症するM.クーン

CASE 9
動脈血栓塞栓症/心筋症

血栓塞栓症と肺水腫を繰り返すM.クーン

CASE 10
動脈血栓塞栓症/心筋症

来院1週間前に肺水腫が発症する日本猫

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