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  • 2021/06/01公開
  • 岩永孝治
    東京動物心臓病センター センター長
    岩永孝治
    日本大学農獣医学部獣医学科を卒業後、同大学付属動物病院研修医課程の修了を経て、2003年に千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学に入局。2007年には同研究院にて医学博士号・日本獣医循環器学会認定医を取得し、2011年に東京動物心臓病センターを設立。

僧帽弁形成術の適応について考える

この症例は心雑音の精査で来院した8才去勢雄のキャバリアです。収縮期の心雑音はグレードⅢで、実際超音波で見ると左心系が大きく、僧帽弁が逸脱し腱索が切れている所見が得られました。今回は飼い主様の要望もあり手術を行いましたが、手術の適応について症例を通じポイントを解説します。
犬の「僧帽弁閉鎖不全症」シリーズ

概論
僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症について

CASE 1
僧帽弁閉鎖不全症

咳を主訴に来院した重症度ステージCのチワワ

CASE 2
僧帽弁閉鎖不全症

心雑音の精査で来院したステージB2のトイプードル

CASE 3
僧帽弁閉鎖不全症

頻拍で来院したステージDのシーズー

CASE 4
僧帽弁閉鎖不全症

咳が改善しない15歳齢ポメラニアン

CASE 5
僧帽弁閉鎖不全症

虚脱・失神を発症するM.ダックスフンド

CASE 6
僧帽弁閉鎖不全症

心雑音の精査で来院したキャバリア

CASE 7
僧帽弁閉鎖不全症

咳を主訴に来院した重症度ステージDのチワワ

CASE 8
僧帽弁閉鎖不全症

検診で心嚢水貯留を確認され来院したチワワ

CASE 9
僧帽弁閉鎖不全症

他院で肺水腫と診断され来院したポメラニアン

CASE 10
僧帽弁閉鎖不全症

呼吸促迫を主訴に来院したチワワ

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