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  • 2021/04/15公開
  • 岩永孝治
    東京動物心臓病センター センター長
    岩永孝治
    日本大学農獣医学部獣医学科を卒業後、同大学付属動物病院研修医課程の修了を経て、2003年に千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学に入局。2007年には同研究院にて医学博士号・日本獣医循環器学会認定医を取得し、動物の循環器診断サービスを設立。2009年より日本小動物医療センター循環器科をはじめ、関東を中心に10病院で循環器診断を担当している。

ループ利尿薬の使い方がカギとなる症例

ここではステージCの13歳チワワの症例について解説します。咳を主訴に来院し、過去にループ利尿薬を投薬したところ食欲不振→腎数値の上昇→腎不全となったためループ利尿薬を休薬。ただしループ利尿薬をやめると咳気してしまうという症例に対し、どのような治療を行なったかを解説します。

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この症例は嘔吐・呼吸促迫を主訴として来院した雑種猫です。呼吸困難における鑑別診断リストで整理し、肺エコー検査を通して評価を行います。まずは猫の呼吸困難の原因として圧倒的に多い心不全の有無を評価しつつ、他の原因についてもしっかり精査を行うことが重要となります。肺エコー検査を行うことでレントゲンでは見えづらい肺実質の異常を見極めることができると、更にスムーズな診断に繋がります。
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尿道周囲の悪政上皮性腫瘍による尿道閉鎖に対し、会陰尿道造瘻術を行なった症例について解説します。この症例は尿道を腫瘍が外的に圧迫してしまい、腎後性の腎障害に至るぐらいの進行状況でした。膀胱-尿道の全摘も治療法の一つとして考えられますが、今回はQOLの維持を優先に考え腫瘍、尿道、精巣を含めた摘出を行いました。尿道造瘻術の手術ポイントは尿道粘膜の取り扱い、出血を抑えるために皮膚、白膜、粘膜を的確に縫合することが重要です。
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呼吸促迫と後肢麻痺で来院した雑種猫についてお話しします。この患者は血栓塞栓症と肺水腫で救急来院されました。ここでは血栓溶解治療(t-PA)を行わずに抗血栓治療を行ない、血栓をゆっくりと時間をかけ溶解し(時間はかかりましたが)運動機能容態が回復した症例について解説します。
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ポイントとしては、通常の消化管異物は一般の臨床経験があれば概ね処置が簡単にできると思いますが、今回紹介する症例はややイレギュラーなタイプになります。癒着が重度におきている場合には、様々なプランを考えて手術を行う必要があります。癒着箇所を正確に剥離し、消化管を露出させるまでのアプローチがスムーズに行えれば問題はありませんが、剥離に時間がかかり予想以上に出血が多くなってしまうなども想定しなければなりません。状態を的確に判断し、迅速手術を行っていくことが必要です。
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ここでは、猫の脊髄リンパ腫の症例について解説します。猫の脊柱管内腫瘍ではリンパ腫が多く、その場合他の臓器(特に腎臓)でもリンパ腫を認めるケースが多くあります。CTやMRIがない場合は、腎臓のエコー検査をしっかりと行い、異常が認められる場合はFNAなどを行うと診断率が向上します。今回ご紹介する「猫の両後肢のふらつき」を示す症例を見かけた場合は、本症例を一つの参考にしていただければと思います。
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この症例は高齢のトイ・プードルで、MVD(僧帽弁閉鎖不全症)の治療中に乳腺腫瘍が発症し、手術適応の評価を求められ当院に来院しました。私自身が手術を行わないため「手術適応=全身麻酔」の評価をすることは難しく、慎重に精査しお伝えするようにしています。私の中の決め事として、肺水腫や肺高血圧症が認められ、また慢性心不全に伴う合併症がある場合は、全身麻酔を推奨しないようにお伝えしています。