[外科] 検索結果:44 件

外科
image image 出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ止血のテクニック
小材祐介
2023/09/15公開
出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ止血のテクニック
前回に続き、実のオペ動画を用いて止血のテクニックをご紹介します。術中に動脈血管から出血した場合、出血部位を直接圧迫する直接圧迫止血法が基本です。ここでは、右頬部腫瘤、全耳道切除2症例を挙げ、圧迫止血法、止血解除時の注意点、結紮による止血のコツについてご解説します。さらに、切開部位から出血した場合、縫合による止血のポイント、Z縫合の手順もご紹介します。
外科
image image 門脈(腸間膜静脈)留置について
小材祐介
2022/06/15公開
門脈(腸間膜静脈)留置について
この映像は「門脈圧測定」や「門脈造影検査」で実施する手技の一つ「門脈留置」を紹介しています。門脈留置は非常にシンプルで、なおかつ術中操作に対し”抜け落ちるリスクが少ない”という特徴を持った固定方法です。残念ながら、この手技に関する参考文献や解説動画は意外と少ないので、シンブルに行うコツや注意点についてこの動画で解説したいと思います。今後の手術に役を立ちますので、是非ご参考ください。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜動画で学ぶ難産の救急手順〜
小材祐介
2024/01/15公開
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜動画で学ぶ難産の救急手順〜
前回に続き、救急現場で帝王切開を行なった2つの症例をご紹介します。1つは、小切開法を行なった小型柴犬の症例です。もう1つは、中型コーギーで、帝王切開と卵巣子宮摘出を同時に行なった症例です。ここでは、実動画でそれぞれの術式をもちろん、アプローチのコツ、術中の注意点、子宮や腹壁の縫合方法とポイントについて細かくご解説していきます。
外科
image image 慢性外耳炎のコッカーに対する外耳道切除
小材祐介
2021/04/15公開
慢性外耳炎のコッカーに対する外耳道切除
ここでは、慢性外耳炎を発症し内科治療に反応せず、半年前から排液が認められ外科治療を希望され、当院に紹介いただいたアメリカンコッカー・スパニエルの外科治療について解説します。全耳道切除は合併症が非常に多く発生する手術となり、神経の損傷や深部感染、出血など注意が必要な手術です。手術映像を介して、注意すべきポイントや効率的な手法などについて解説します。
外科
image image 助手なんていないよ!〜一人で行う手術での注意点〜
小材祐介
2023/08/15公開
助手なんていないよ!〜一人で行う手術での注意点〜
日本の小動物診療施設では6割ぐらい獣医師が一人で診療を行われているのが現状です。一人で術野に入り手術を行うことは、術後感染症リスクを減らすメリットがあります。ただし、現場に執刀医一人で手術がどううまく進めていくのか?まずは自身の技術欠所を認識することが重要です。手術技術向上するにはもちろん普段からの努力が必要ですが、自分が行った手術動画を確認することも非常に有益になります。ここでは、手術撮影の方法と注意点などをご紹介します。
外科
image image 尿管膀胱新吻合術を行なったS.フォールド
岩井聡美
2022/07/01公開
尿管膀胱新吻合術を行なったS.フォールド
尿管結石による尿管閉塞と診断した3歳のスコティッシュ・フォールドの症例を紹介します。治療法として尿管手術を行いますが、結石の場所によってその術式の選択が異なります。本症例の場合、尿管端々吻合術より「尿管膀胱新吻合術」の方が尿管狭窄などの合併症を減らせるメリットがあり、また結石の部分も尾側寄り膀胱の近位でしたので、尿管膀胱新吻合術を選択しました。実際のオペ動画を交えて「尿管膀胱新吻合術の術式」や「膀胱内側・外側のアプローチ」などについて解説します。
外科
image image 尿道端々吻合術を行なった雑種猫
岩井聡美
2022/07/01公開
尿道端々吻合術を行なった雑種猫
「原因不明の尿道損傷」の症例に遭遇した場合、どのような術式で再建すればいいのでしょうか。ここでは「骨盤腔内尿道損傷の猫」の症例を紹介しながら解説したいと思います。尿道・尿管のような内腔臓器は、狭窄が起きると命取りになってしまうことがあります。尿道治癒に影響する要因を理解した上で、一つ一つを意識しながら、狭窄を起こさないように丁寧な手術を行うことが重要なポイントになります。
外科
image image 胸壁腫瘤切除を行なったG.レトリーバー
小材祐介
2022/12/01公開
胸壁腫瘤切除を行なったG.レトリーバー
ここでは胸壁腫瘤があった場合、どのような手術を行うのか、どのような疾患が鑑別に上がるのかをお伝えしたいと思います。手術の大きなポイントは、この部位は胸肺動脈がメインとなって血液が供給される箇所となるため、広背筋の処理を的確に行うことが重要になります。手術方法は様々ですが、一つの方法として押さえていただければと思います。
外科
image image 原発性(特発性)巨大結腸症の雑種猫に対する外科的治療
小材祐介
2021/05/15公開
原発性(特発性)巨大結腸症の雑種猫に対する外科的治療
今回は原発性(特発性)巨大結腸症の猫に行った「結腸亜全摘出手術」について解説をします。この疾患は、食餌管理や消化管運動改善薬、緩下剤などの内科療法が適用となりますが、改善や効果が得られない場合は外科療が選択されます。手術映像を中心に、組織の取り扱い方法やポイント、手順について解説します。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜動画で学ぶ胃捻転症候群の救急手順〜
小材祐介
2023/12/15公開
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜動画で学ぶ胃捻転症候群の救急手順〜
この映像は、引き続き「胃拡張胃捻転症候群」についての話です。症例は吐きたそうが吐けない、お腹が張っているのを主訴で来院した12歳の柴犬です。身体検査の所見から胃拡張胃捻転症候群と診断しました。また閉塞性ショックを起こしているため迅速な対応しないと命の危険があります。ここでは、実動画で「開腹→胃拡張の解除→胃捻転の整復→脾臓や胃壁の壊死確認→脾臓摘出→胃固定」一連の救急外科治療をご紹介し、一人で手術を行う時のコツ、ポイント、注意点及び再発予防の術式について詳しくご解説します。
外科
image image 動脈管開存症のポメラニアン
小材祐介
2022/02/15公開
動脈管開存症のポメラニアン
この映像は動脈管開存症の外科治療についての話です。症例は下痢を主訴で来院した若齢のポメラニアンで、エコー検査と血流の評価から動脈管開存症(PDA)と診断し、外科手術を行いました。今回のオペのポイントは、ダブルシャンククリップを使うことになります。シングルではなくて、ダブルを用いた方がねじれるリスクや短絡血流が残ってしまうリスクは非常に少なくなりますので、PDA治療に関して、農工大ではおすすめしております。ダブルシャンククリップを使う場合の注意点など実際のオペ動画を見ながら解説します。
外科
image image 腹腔内腫瘤のW.コーギーに対する外科治療
小材祐介
2021/06/15公開
腹腔内腫瘤のW.コーギーに対する外科治療
本症例は、元気食欲の低下と近医で腹腔内腫瘤を認め当院に紹介来院した14歳のW.コーギーです。血液検査からは肝臓、腎臓、炎症の数値が高く見られ、画像検査から巨大な腫瘤病変が見られました。手術を行う前には腎数値(BUN)を出来るだけ補正をしてあげる、数値を下げることが望ましく、この症例でもうまくコントロールができました。この解説でも手術全体の流れに沿って治療法を中心に解説します。
外科
image image 腎切開術を行ったT.プードル
岩井聡美
2022/01/06公開
腎切開術を行ったT.プードル
本症例は左腎に結石が複数存在し、手術手技が少し煩雑した内容について紹介します。各種検査から無菌性腎盂腎炎と診断し、治療法として腎切開術にて結石を摘出することしました。腎切開を行うことで腎機能が一時的に低下します。手術による虚血などもその要因の一つです。そのため迅速な対応を行いながら手術を行うことがポイントになります。腎機能を温存することを第一に考え、解剖学的な特徴を考慮した手技を行わなければなりません。
外科
image image 助手なんていないよ!〜支持糸の上手な使い方〜
小材祐介
2023/08/15公開
助手なんていないよ!〜支持糸の上手な使い方〜
前回に続いて、一人でうまく手術を進められるため、支持糸の上手な使い方をご紹介します。支持糸は、組織の牽引、テンションかけ、縫合のランドマークといった目的で使われています。ここでは、「紐状異物空腸切開」オペ動画を見ながら、それぞれの使い方、注意点、縫合の体勢についてご解説します。
外科
image image 肝臓腫瘤疑いで来院したケアンテリア
小材祐介
2021/12/15公開
肝臓腫瘤疑いで来院したケアンテリア
ポイントとしては、通常の消化管異物は一般の臨床経験があれば概ね処置が簡単にできると思いますが、今回紹介する症例はややイレギュラーなタイプになります。癒着が重度におきている場合には、様々なプランを考えて手術を行う必要があります。癒着箇所を正確に剥離し、消化管を露出させるまでのアプローチがスムーズに行えれば問題はありませんが、剥離に時間がかかり予想以上に出血が多くなってしまうなども想定しなければなりません。状態を的確に判断し、迅速手術を行っていくことが必要です。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!シーリングデバイスの活用と実際
小材祐介
2023/09/15公開
出血しても慌てないですむ!シーリングデバイスの活用と実際
この動画では使用器具をご紹介。講師おすすめのバイポーラー機能を持っているLigaSureなど、丈夫で使いやすい器具を選択しています。また、ベッセルシーリングデバイスの使用は、血管の止血、切断だけではなく、膵臓部分切除、軟口蓋切除、出血させたくない部位での剥離にも活用できます。ただし、使用時に接触による損傷や組織破断による出血になることがありますので、注意が必要です。ここでは、実動画でシーリングデバイスの使用方法、注意点、鈍性切開のポイントなどについて細かくご解説していきます。
外科
image image PDAの雑種犬に対する外科的治療
小材祐介
2021/04/15公開
PDAの雑種犬に対する外科的治療
一次臨床ではPDA(動脈管開存症)の症例は比較的遭遇する機会が少ないかと思いますが、特殊な器具機材は必要なく、一般施設で実施できる開胸手術の一つだといえます。今回はその手術方法をメインに、重要となるポイント箇所をお伝えしながら、治療の流れを解説します。
外科
image image 門脈体循環シャントのパグ
小材祐介
2022/09/15公開
門脈体循環シャントのパグ
この症例は「門脈シャントの疑い」で紹介来院したパグについて解説します。CT検査で門脈から後大静脈に流入する「太くて短いシャント血管」が認められました。皆さんはこの場合、部分結紮をどのように調整しますか? また、1回で手術が終了できない場合にどんな対処を行っていますか? ここではアプローチ法、合併症及び術後管理について詳しく解説します。映像では実際の消化管の色、門脈圧の様子を動画で示しますので、ぜひご参考ください。
外科
image image 動脈管開存症の雑種犬
小材祐介
2022/08/15公開
動脈管開存症の雑種犬
今回の症例は、心雑音を主訴で来院した雑種犬についてご紹介します。この症例はPDAダクトの位置が非常に分かりにくく、動脈管剥離において比較的に難しい手術に分類されるのかと思います。重要なことは動脈管解剖位置を正確に把握し、手術をしやすい術野を展開、確保することになります。手術の流れに沿って、ポイントを上げながら分かりやすく解説したいと思います。
外科
image image 尿道切開術を行ったパピヨン
岩井聡美
2022/01/06公開
尿道切開術を行ったパピヨン
尿道切開を行う場所によって手術の煩雑さは変わってきますが、ここでは陰茎骨内という狭い範囲で結石が見つかった症例について解説します。検査結果から感染や炎症はありませんでしたが、尿道結石と前立腺過形成の疑いと診断し尿道切開の手術を行いました。ポイントとして、尿道粘膜をしっかりと縫合し出血のリスクを抑えること、海綿体を損傷しないことが中心になります。適切な縫合を行うことを心がけて手術を行うようにしています。
外科
image image 助手なんていないよ!〜縫合のテクニック〜
小材祐介
2023/08/15公開
助手なんていないよ!〜縫合のテクニック〜
引き続き、縫合のテクニックについてお話しします。運針パターンは、一般的に順行性運針が行われていますが、血管や組織を損傷しないよう、安全性の高い方向へ運針できるよう逆行性運針も身につけた方が良いです。軟部や深部での縫合は、強度感触の良い手結紮がおすすめです。また、太めの臓器での縫合は、ミラー変法がよく紹介されていますが、演者が普段行っている縫合方法をご紹介。器具の持ち方、手結紮の手順、2種類の片手結紮の方法について実際のオペ動画を用いて詳しくご解説します。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!止血のテクニック
小材祐介
2023/09/15公開
出血しても慌てないですむ!止血のテクニック
出血後の止血戦略として、第1は圧迫止血です。圧迫止血で大概の出血はコントロール可能になりますが、直接圧迫で「止血開始時に時間測定を行うこと」「止血解除時に血管走行を意識すること」が非常に重要です。間接圧迫止血法は、直接圧迫が不可能な時に適応しますが、出血部位より上流の血管を圧迫し、中枢側血流遮断して止血するため、解剖学に基づいて術前準備が必要になります。その他、鉗子でのクランプ、血管結紮、機械的止血剤による止血方法もあります。ここでは、講師自身が止血に対する思考や細かい止血テクニックについてご解説します。
外科
image image 会陰尿道造瘻術を行った雑種猫
岩井聡美
2022/01/06公開
会陰尿道造瘻術を行った雑種猫
猫の会陰尿道造瘻術は臨床でも行う機会は多いかと思います。術式も多くありますが今回は私が行なっている術式について解説します。基本的には包皮粘膜をしっかりと残すことと、狭窄を防ぐためにきれいな縫合を行うことが目的です。包皮や尿道粘膜の取り扱いに注意し、組織を併置することが重要ですが、細菌感染や結石などの炎症産物が起きないよう、再発を防ぐために食事や飲水管理を飼主さんと協力しながら行うことが必要になります。
外科
image image いまだから見直そう!手術前の準備「1. 手洗い〜消毒」
岩田宗峻
2022/02/15公開
いまだから見直そう!手術前の準備「1. 手洗い〜消毒」
手洗い・消毒の「意味」を十分に理解していますか?残念ながら、正しい手洗いや消毒ができていない病院も多くあり、そのまま手術に臨むケースも散見されます。手洗いの種類はいくつかありますが、この映像では、“手洗い方法のスタンダード”とされる「ツーステージ法」について解説。“自分の洗い方のクセ”がついてしまっている先生方のために、ここでは基本に立ち返り、手洗いの目的、スクラブ剤の選び方、消毒剤の配合、効果的な洗い方とポイントについて実際の実演動画と共に解説します。withコロナ時代のいまだからこそ手術前の準備を再確認しましょう。
外科
image image 腹側鼓室包切開を行なった猫
小材祐介
2022/04/15公開
腹側鼓室包切開を行なった猫
この症例は捻転斜頸を主訴で来院したノルウェージャン・フォレスト・キャットで、腹側鼓室包切開を行いました。パワーツールを使って鼓室の形成を行うのが手術のポイントになります。アプローチ自体は非常に簡単ですが、やってはいいけないこと、やらないといけないことを区別しながら手術を行うことが重要ですので、手術動画を中心に詳しく解説していきます。
外科
image image 尿管端々吻合を行なった雑種猫
岩井聡美
2022/07/01公開
尿管端々吻合を行なった雑種猫
尿管の手術では粘膜潰瘍の発生や尿もれなど、術後の合併症を起こすなどのリスクが高くなります。尿管の支持組織層である粘膜固有層に、運針の取り幅や結びの強さなどを上手くコントロールしながら、縫合をしっかり行うことがポイントです。また、尿管損傷程度を把握した上で切除の部分を決めることも重要なポイントになります。ここでは、手術時に尿管損傷を主訴に紹介来院した猫の症例を挙げ、実のオペ動画を見ながら尿管端々吻合術について解説していきます。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜難産に対する帝王切開術〜
小材祐介
2024/01/15公開
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜難産に対する帝王切開術〜
「犬の難産」に関して、一番難しいのは、難産の診断と帝王切開適応のタイミングです。分娩ステージに入っていれば帝王切開は可能ですので、分娩ステージの確認が非常に重要になります。また、帝王切開の方法はいくつかパターンとしてありますが、ここでは、卵巣子宮摘出術を同時に行う場合の術式をご紹介。さらに、導入時の注意点、演者が選ぶ縫合方法、覚醒遅延が起こした新生児の蘇生方法、合併症などについて詳しくご解説します。
外科
image image 尿道包皮吻合術を行なったM.ダックスフント
岩井聡美
2022/07/01公開
尿道包皮吻合術を行なったM.ダックスフント
肛門嚢腺癌の切除部分から液体が出ていて、排尿困難を主訴に紹介来院したミニチュア・ダックスフントの症例を紹介します。断裂してしまった尿道に対し端々吻合をすることは不可能ではありませんが、犬の場合は海綿体が発達しているため骨盤腔内での整復は難しくなります。それらを考え、今回は「尿道包皮吻合術」を行ないました。ここでは手術用顕微鏡を用いた尿道包皮吻合の方法、テクニック、注意点及び術後管理について詳しく解説していきます。
外科
image image 助手なんていないよ!〜一人気管挿管のテクニック〜
小材祐介
2023/08/15公開
助手なんていないよ!〜一人気管挿管のテクニック〜
小動物の喉頭鏡検査は実施者と保定者二人で行うのが一般的ですが、麻酔下で体位が仰臥位にすることで一人で実施することが可能になります。一人気管挿管は、緊急時に即時の対応が可能になり、他の対処に人員を充てられるので、非常にメリットがあります。ここでは、実動画を用いて、一人気管挿管の開口方法、喉頭鏡の持ち方と保持の仕方、注意点など細かいテクニックについてご紹介します。
外科
image image 門脈体循環シャントの雑種犬
小材祐介
2022/12/01公開
門脈体循環シャントの雑種犬
門脈体循環シャントに関する解説は、今回で3例目になります。ここでは「左胃静脈と奇静脈のシャント」について、雑種犬1歳不妊雌の症例をご紹介します。今回も手術映像を中心に、注意点や確認の手順を交えながらお伝えします。また完全結紮した後に門脈圧が上昇し過ぎていないか、腹水等が出ていないか、容態が変化していないかなど、術後経過を観察する事にも注意が必要です。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ出血させないテクニック
小材祐介
2023/09/15公開
出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ出血させないテクニック
前回に引き続き、出血させてないテクニックについてお話をします。出血させない切開の重要なポイントは、切開のスピードを調整しながら行うことです。血管が多い場合はどうやって切開するのか?出血した場合はどうするのか?一人で手術を行う際に止血のポイントとは?ここでは、いくつの実動画を交えて、電気メスの多用法やモードの設定、止血方法、鈍性剥離について詳しくご解説します。
外科
image image 門脈体循環シャントのパピヨン
小材祐介
2022/12/01公開
門脈体循環シャントのパピヨン
この症例は2歳のパピヨンで、他院で門脈シャントと診断され、セカンドオピニオンで紹介来院しました。この手術のポイントとしては、細くて長いタイプのシャント血管であった場合、通常一回で結紮してしまえば手術で終了になります。それ以外の手技が必要なくなりますが、このタイプの血管にどういったアプローチするのかがひとつ重要になってきます。今回は胃を牽引してその左側の奥を覗いであげることが手技のポイントになります。
外科
image image 尿管切開術を行った雑種猫
岩井聡美
2022/01/06公開
尿管切開術を行った雑種猫
尿管の手術を行うにあたり重要ポイントは、尿管の粘膜層、粘膜固有層に大きな損傷を与えないことです。この粘膜は損傷すると繊維化が起こりやすくなると言われており、もともと結石で粘膜層に損傷を受けている臓器に、更に医原性なダメージを与えてしまうことは避けなければなりません。そのためには「カウンタートラクションテクニック」を行うことが望ましいと考えます。ガイドワイヤーを用いたその手技を中心に、手術動画を通じて解説します。
外科
image image 会陰尿道造瘻術を行ったM.ダックスフント
岩井聡美
2022/01/06公開
会陰尿道造瘻術を行ったM.ダックスフント
尿道周囲の悪政上皮性腫瘍による尿道閉鎖に対し、会陰尿道造瘻術を行なった症例について解説します。この症例は尿道を腫瘍が外的に圧迫してしまい、腎後性の腎障害に至るぐらいの進行状況でした。膀胱-尿道の全摘も治療法の一つとして考えられますが、今回はQOLの維持を優先に考え腫瘍、尿道、精巣を含めた摘出を行いました。尿道造瘻術の手術ポイントは尿道粘膜の取り扱い、出血を抑えるために皮膚、白膜、粘膜を的確に縫合することが重要です。
外科
image image 助手なんていないよ!〜開創器を用いた開創テクニック〜
小材祐介
2023/08/15公開
助手なんていないよ!〜開創器を用いた開創テクニック〜
一人で外科手術を行うには、「術野がうまく展開できない」「カウンタートラクションがかけられない」「切開・剥離しにくい」「縫合がやりにくい」等々の難点があります。ここでは、術野の展開に役立つ開創テクニックをご紹介。演者はおすすめのゲルピー、バルフォア、リングリトラクター3つの開創器の適応シーンやデメリットをご紹介ながら、実動画で掛け方、開創のポイントについてご解説していきます。
外科
image image 雑種犬の消化管内異物
小材祐介
2021/11/01公開
雑種犬の消化管内異物
ポイントとしては、通常の消化管異物は一般の臨床経験があれば概ね処置が簡単にできると思いますが、今回紹介する症例はややイレギュラーなタイプになります。癒着が重度におきている場合には、様々なプランを考えて手術を行う必要があります。癒着箇所を正確に剥離し、消化管を露出させるまでのアプローチがスムーズに行えれば問題はありませんが、剥離に時間がかかり予想以上に出血が多くなってしまうなども想定しなければなりません。状態を的確に判断し、迅速手術を行っていくことが必要です。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜救急疾患の外科適応〜
小材祐介
2023/11/15公開
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜救急疾患の外科適応〜
救急疾患では外科自体が多くないですが、基本的には軟部外科がメインになってきます。今回のシリーズは、救急現場で比較的に多く遭遇するGDVと呼ばれる胃拡張・胃捻転症候群の整復方法、それから帝王切開2つの症例を中心に動画で解説していきたいと思います。1回目は、基本概念として救急外科の目的、救急疾患の外科適応の判断ついて講師ご自身の考え方をご紹介します。
外科
image image 猫の上腕骨骨折に対する外科的治療
小材祐介
2022/12/01公開
猫の上腕骨骨折に対する外科的治療
最近は多くの手術映像を簡単に見ることができますが、今回紹介する「髄内ピン・サークラージワイヤー法」は極めて少ないように感じます。この手術は適応基準が厳しく、その手法を間違えると固定力の低下や逆効果になることが知られています。ここでは上腕骨骨幹部螺旋骨折で来院した雑種猫について、手術映像を中心に解説します。繰り返しになりますが、手術適応の判断を安易行わないように気をつけてください。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!止血について考える
小材祐介
2023/09/15公開
出血しても慌てないですむ!止血について考える
術中に出血させてしまうと一番問題になるのは、術野が見えなくなることです。そして、術野の悪い状況で切開や縫合などがうまくできなくなり、思わぬトラブルによって手術の精度や時間に悪影響が生じ、さらに出血の場所に感染を起こしたり組織の癒合が遅延したりしますので、しっかりと止血を行いながらきれいな手術を進めていくことが非常に重要です。適切な止血戦略として、「出血させない手技手法の選択」は重点的に考えて手術を行っていくことが大事です。ここでは、出血しにくい切開・剥離のテクニック、電気メスの多用法や使用時の注意点などについて詳しくご説明していきます。
外科
image image 腎臓全切除術を行なった雑種猫
岩井聡美
2022/07/01公開
腎臓全切除術を行なった雑種猫
この映像は腎臓全切除術についての話です。症例は1歳の雑種猫で、原因不明の尿管損傷による重度水腎症と診断しました。重度な水腎症かつ癒着、線維化の状況であるため尿管再建が不可能となり、ここでは「腎臓全切除術」を選択し手術を行いました。手術解説の前に「腎全切除術の適応疾患や術前腎機能の検査」についてお話をします。手術映像ではその術式、切除時に注意すべきポイント、血管処理の仕方、切除術のテクニックについて解説します。
外科
image image いまだから見直そう!手術前の準備「2. ガウン・グローブの装着」
岩田宗峻
2022/03/15公開
いまだから見直そう!手術前の準備「2. ガウン・グローブの装着」
普段何気なく行なっている手術前の準備について再確認してみませんか?ここでは「ガウンの装着」「グローブの装着」について「実演映像」と「スライド」を用いて詳しく解説していいきたいと思います。術中のコンタミを防ぐため、触っても良い清潔な部分や触ってはいけない不潔な部分について装着の順を改めて知っていただくことを目的として解説したいと思います。
外科
image image 雑種犬に行った会陰ヘルニア
小材祐介
2021/10/01公開
雑種犬に行った会陰ヘルニア
会陰ヘルニアの外科治療に関しては色々な術式がありますが、今回は「総鞘膜フラップ」を取り上げ解説したいと思います。この手術は総鞘膜という自己の生体膜を利用し、ヘルニアを外科的に整復するという方法です。どの手術もそうですが、成果を上げるためには解剖をしっかりと理解することが重要で、今回は手術映像を通じてお伝えします。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜胃拡張・胃捻転症候群の治療〜
小材祐介
2023/11/15公開
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜胃拡張・胃捻転症候群の治療〜
前回に続き、胃拡張・胃捻転症候群についてお話をします。治療のコンセプトとして、ショックからの脱却、多臓器不全の予防、再発予防になりますので、十分に病態理解することが必要です。また、救急現場では、迅速な対処が必要ですので、ここでは、胃捻転の整復のポイント、胃の切除範囲、脾臓切除、胃固定術及び合併症について詳しくご解説していきます。
外科
image image 犬の紐状異物に対する外科的治療
小材祐介
2022/12/01公開
犬の紐状異物に対する外科的治療
紐状異物は救急疾患で見られる特殊な対応が必要になりますが、注意すべき外科の注意点をこの動画で確認していきたいと思います。患者は数回の嘔吐と、嘔吐物に綿状の遺物が見られたため夜間救急で来院した8歳のトイ・プードルです。この場合に重要となることは、早急診断と早期手術を行うことが大切で、対応が遅れると消化管全体に影響が出てしまいます。画像診断だけに頼るのではなく、触診などを行いながら鑑別することも重要です。