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  • 2022/12/01公開
  • 小材祐介
    伊勢崎動物医療センター センター長
    小材祐介
    東京農工大学卒業後、都内動物病院、埼玉県内の動物病院に勤務した後、小動物外科レジデントとして東京農工大学動物医療センター外科獣医師として勤務。2022年4月より熊谷夜間救急動物病院にて勤務し、2023年4月より伊勢崎動物医療センターを開業。

早急診断と早期手術を行うことが大切

紐状異物は救急疾患で見られる特殊な対応が必要になりますが、注意すべき外科の注意点をこの動画で確認していきたいと思います。患者は数回の嘔吐と、嘔吐物に綿状の遺物が見られたため夜間救急で来院した8歳のトイ・プードルです。この場合に重要となることは、早急診断と早期手術を行うことが大切で、対応が遅れると消化管全体に影響が出てしまいます。画像診断だけに頼るのではなく、触診などを行いながら鑑別することも重要です。
犬と猫の「外科」シリーズ

CASE 1

門脈体循環シャントの
パピヨン

CASE 2

門脈体循環シャントの
雑種犬

CASE 3

犬の紐状異物に対する
外科的治療

CASE 4

猫の上腕骨骨折に対する
外科的治療

CASE 5

胸壁腫瘤切除を行なった
G.レトリーバー

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