image play video
  • 2022/01/06公開
  • 岩井聡美
    北里大学獣医学部獣医学科小動物第2外科 准教授
    岩井聡美
    北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業。遠藤犬猫病院勤務、自治医科大学分子病態治療研究センター臓器置換研究部研究生、北里大学獣医学部獣医学科小動物第1外科助教を経て、現在は同学科小動物第2外科講師を務める。

粘膜の組織化を防ぐための手術テクニック

尿管の手術を行うにあたり重要ポイントは、尿管の粘膜層、粘膜固有層に大きな損傷を与えないことです。この粘膜は損傷すると繊維化が起こりやすくなると言われており、もともと結石で粘膜層に損傷を受けている臓器に、更に医原性なダメージを与えてしまうことは避けなければなりません。そのためには「カウンタートラクションテクニック」を行うことが望ましいと考えます。ガイドワイヤーを用いたその手技を中心に、手術動画を通じて解説します。
猫の「泌尿器外科」シリーズ

CASE 1

会陰尿道造瘻術を行った
雑種猫

CASE 2

尿管切開術を行った
雑種猫

CASE 3

腎臓全切除術を行なった
雑種猫

CASE 4

尿管端々吻合を行なった
雑種猫

CASE 5

猫尿道端々吻合術を行なった
雑種猫

犬の「泌尿器外科」シリーズ

CASE 1

腎切開術を行った
T.プードル

CASE 2

尿道切開術を行った
パピヨン

CASE 3

会陰尿道造瘻術を行った
M.ダックスフント

CASE 4

尿道包皮吻合術を行なった
ミニチュアダックスフント

CASE 5

尿管膀胱新吻合術を行なった
スコティッシュ・フォールド

※当サイトに掲載される全ての動画、画像、ハンドアウト内⽂章および画像について個⼈使⽤以外の⼀切の⾏為(転写・複製・譲渡・WEB掲載等)を禁じます

関連動画

外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜胃拡張・胃捻転症候群の治療〜
小材祐介
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜胃拡張・胃捻転症候群の治療〜
前回に続き、胃拡張・胃捻転症候群についてお話をします。治療のコンセプトとして、ショックからの脱却、多臓器不全の予防、再発予防になりますので、十分に病態理解することが必要です。また、救急現場では、迅速な対処が必要ですので、ここでは、胃捻転の整復のポイント、胃の切除範囲、脾臓切除、胃固定術及び合併症について詳しくご解説していきます。
外科
image image 典型的な救急外科手術での注意点とは?〜救急疾患の外科適応〜
小材祐介
典型的な救急外科手術での注意点とは?〜救急疾患の外科適応〜
救急疾患では外科自体が多くないですが、基本的には軟部外科がメインになってきます。今回のシリーズは、救急現場で比較的に多く遭遇するGDVと呼ばれる胃拡張・胃捻転症候群の整復方法、それから帝王切開2つの症例を中心に動画で解説していきたいと思います。1回目は、基本概念として救急外科の目的、救急疾患の外科適応の判断ついて講師ご自身の考え方をご紹介します。
眼科
image image 水晶体脱臼〜水晶体嚢内摘出術〜
小野啓
水晶体脱臼〜水晶体嚢内摘出術〜
この動画では水晶体脱臼・亜脱臼における水晶体摘出手術について、水晶体脱臼の原因・リスク・好発犬種について解説した後に、実際の症例・オペ映像をご覧いただきます。難しい角膜切開のピットホールや丁寧な切開のコツ、使用器具、水晶体摘出時の注意点、前房内の硝子体に対する処置、そして術後の確認について、図解を交えてわかりやすくお伝えします。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!シーリングデバイスの活用と実際
小材祐介
出血しても慌てないですむ!シーリングデバイスの活用と実際
この動画では使用器具をご紹介。講師おすすめのバイポーラー機能を持っているLigaSureなど、丈夫で使いやすい器具を選択しています。また、ベッセルシーリングデバイスの使用は、血管の止血、切断だけではなく、膵臓部分切除、軟口蓋切除、出血させたくない部位での剥離にも活用できます。ただし、使用時に接触による損傷や組織破断による出血になることがありますので、注意が必要です。ここでは、実動画でシーリングデバイスの使用方法、注意点、鈍性切開のポイントなどについて細かくご解説していきます。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!止血のテクニック
小材祐介
出血しても慌てないですむ!止血のテクニック
出血後の止血戦略として、第1は圧迫止血です。圧迫止血で大概の出血はコントロール可能になりますが、直接圧迫で「止血開始時に時間測定を行うこと」「止血解除時に血管走行を意識すること」が非常に重要です。間接圧迫止血法は、直接圧迫が不可能な時に適応しますが、出血部位より上流の血管を圧迫し、中枢側血流遮断して止血するため、解剖学に基づいて術前準備が必要になります。その他、鉗子でのクランプ、血管結紮、機械的止血剤による止血方法もあります。ここでは、講師自身が止血に対する思考や細かい止血テクニックについてご解説します。
外科
image image 出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ止血のテクニック
小材祐介
出血しても慌てないですむ!動画で学ぶ止血のテクニック
前回に続き、実のオペ動画を用いて止血のテクニックをご紹介します。術中に動脈血管から出血した場合、出血部位を直接圧迫する直接圧迫止血法が基本です。ここでは、右頬部腫瘤、全耳道切除2症例を挙げ、圧迫止血法、止血解除時の注意点、結紮による止血のコツについてご解説します。さらに、切開部位から出血した場合、縫合による止血のポイント、Z縫合の手順もご紹介します。