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  • 2022/07/01公開
  • 岩井聡美
    北里大学獣医学部獣医学科小動物第2外科 准教授
    岩井聡美
    北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業。遠藤犬猫病院勤務、自治医科大学分子病態治療研究センター臓器置換研究部研究生、北里大学獣医学部獣医学科小動物第1外科助教を経て、現在は同学科小動物第2外科講師を務める。

結石の発生箇所によって考える尿管の手術方法

尿管結石による尿管閉塞と診断した3歳のスコティッシュ・フォールドの症例を紹介します。治療法として尿管手術を行いますが、結石の場所によってその術式の選択が異なります。本症例の場合、尿管端々吻合術より「尿管膀胱新吻合術」の方が尿管狭窄などの合併症を減らせるメリットがあり、また結石の部分も尾側寄り膀胱の近位でしたので、尿管膀胱新吻合術を選択しました。実際のオペ動画を交えて「尿管膀胱新吻合術の術式」や「膀胱内側・外側のアプローチ」などについて解説します。
犬の「泌尿器外科」シリーズ

CASE 1

腎切開術を行った
T.プードル

CASE 2

尿道切開術を行った
パピヨン

CASE 3

会陰尿道造瘻術を行った
M.ダックスフント

CASE 4

尿道包皮吻合術を行なった
ミニチュアダックスフント

CASE 5

尿管膀胱新吻合術を行なった
スコティッシュ・フォールド

猫の「泌尿器外科」シリーズ

CASE 1

会陰尿道造瘻術を行った
雑種猫

CASE 2

尿管切開術を行った
雑種猫

CASE 3

腎臓全切除術を行なった
雑種猫

CASE 4

尿管端々吻合を行なった
雑種猫

CASE 5

猫尿道端々吻合術を行なった
雑種猫

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