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  • 2026/06/15公開
  • 石川雄大
    Vet Imaging Support 代表
    石川雄大
    帯広畜産大学畜産学部獣医学課程を卒業後、愛知県の動物病院で経験を積み副院長を務める傍ら、画像診断分野を専門とし、DVMsどうぶつ医療センター横浜やVetpeer遠隔診療サポートにて画像診断を担当する。2019年よりVet Imaging Support を立ち上げ、フリーランス画像診断医としてより多くの病院をサポートしている。

典型例は外さない、非典型例は攻めすぎない

Part3では実際の症例を通じて、肝腫瘍CT読影の考え方を整理する。典型例では、肝細胞癌は「不均一・壊死や嚢胞を伴う・低吸収が持続する」、結節性過形成は「動脈相で増強し平衡相で周囲肝実質へ馴染む」という特徴が確認できる。しかし実臨床では、過形成が不均一に見えたり、肝細胞癌が平衡相で馴染んだりと、典型像から外れる症例も少なくない。実際に画像診断医でも判断に迷う症例は多く、CTのみで確定診断できるケースは限られる。そのためCTの役割は「診断」ではなく「鑑別順位を組み立てること」と理解することが重要である。超音波所見や臨床情報と統合しながら、肝細胞癌、結節性過形成、転移性腫瘍、胆管癌、カルチノイド、肉腫などの可能性を評価していく。また、腫瘍の分布をマッシブ(孤立性)、ノデュラー(多発結節性)、ディフューズ(びまん性)に分類する考え方や、リンパ節転移の有無も鑑別に有用である。さらにCTは病変の葉同定や血管走行評価による外科プランニングに大きな価値を持つ。一方で、びまん性肝疾患では診断価値が限定的で、生検を優先すべき場合も多い。CTは万能ではないが、適切な症例選択と読影によって診断・治療方針決定を強力に支援する検査です。

CT読影徹底攻略セミナー〜第3回〜(2023年Live配信)

CT読影徹底攻略セミナー〜第2回〜(2023年Live配信)

CT読影徹底攻略セミナー〜第1回〜(2023年Live配信)

CT読影徹底攻略セミナー〜第0回〜(2023年Live配信)

門脈体循環シャント (2023年Live配信)

-Part1-

血管解剖とPSSパターン

-Part2-

描出と評価(前編)

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