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  • 2023/01/15公開
  • 石川雄大
    Vet Imaging Support 代表
    石川雄大
    帯広畜産大学畜産学部獣医学課程を卒業後、愛知県の動物病院で経験を積み副院長を務める傍ら、画像診断分野を専門とし、DVMsどうぶつ医療センター横浜やVetpeer遠隔診療サポートにて画像診断を担当する。2019年よりVet Imaging Support を立ち上げ、フリーランス画像診断医としてより多くの病院をサポートしている。

病変を捉えるための検査

大腸の疾患は、腺腫や腺癌、リンパ腫、平滑筋腫・肉腫などが上位に上がり、犬猫共に共通しています。結腸の超音波検査は糞塊によって腹側しか観察できず、浮腫や肥厚などの変化を捉えることは可能です。小腸のような画像特徴は乏しく、あくまでも病変の有無を捉える検査だと解釈してもらえればいいのかと思います。
犬と猫の「小腸の超音波検査」シリーズ

Part 1

小腸の疾患と基礎解剖

Part 2

疾患の定義と異常を捉えるときの基本

Part 3

粘膜高エコーパター

Part 4

筋層びまん性肥厚パターン

Part 5

層構造消失低エコーパターン

Part 6

3つのパターン分類のおさらい

Part 7

内腔狭窄+拡張パターン

Part 8

弛緩パターン

Part 9

下部消化管の超音波検査

Part 10

大腸の疾患と超音波検査

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