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  • 2022/05/01公開
  • 金本英之
    DVMsどうぶつ医療センター横浜二次診療センター 内科医長/アジア獣医内科学専門医
    金本英之
    麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了。2011年のユトレヒト大学伴侶動物臨床獣医学研究室客員研究員を経て、2012年より東京大学付属動物医療センター特任助教を、2016年より同大学大学院農学生命科学研究科獣医内科学研究室特任助教を務める。現在は、DVMsどうぶつ医療センター横浜二次診療センター内科医長として二次診療に従事する。

細胞診検査から診断に結びついた稀な消化器疾患

今回ご紹介する症例は、嘔吐と貧血を主訴に紹介来院した7歳のビーグルです。主訴は8カ月前から1回/月の嘔吐が発症、更に頻度が増え1カ月前には週1~3回という状況になったという状況です。また4日前から“ふらつき”が発症し、検査を目的に当院に紹介来院した症例になります。このような症状を持つ患者が病院に来ることはよくある事ではないでしょうか。ここでは敢えて病名を明かさずに、検査、診断治療、経過について一連の流れに沿って解説したいと思います。学ぶべきことが多い症例ですので、是非ご覧ください。
犬と猫の「消化器内科」シリーズ
配信中

CASE 1

嘔吐・貧血を認めた
ビーグル

配信中

CASE 2

嘔吐・黄疸を認めた
ラグドール

配信中

CASE 3

ビリルビン高値・血小板減少のポメラニアン

配信中

CASE 4

頻回の慢性嘔吐・体重減少のペキニーズ

配信中

CASE 5

食欲・活動性低下を認めた
雑種犬

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