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  • 2026/10/15公開
  • 中村 俊
    どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター 副院長
    中村 俊
    日本獣医生命科学大学ご卒業。千葉県内の一次診療施設にて臨床経験を積んだ後、どうぶつの総合病院 総合診療科に所属。 その後、東京都内の動物病院での勤務を経て、現在はどうぶつの総合病院 救急救命科 センター科長および副院長を務める。 救急・集中治療を専門とし、日々、重症症例や救急搬送症例の診療に従事するとともに、後進の育成や救急医療体制の充実にも尽力している。

高血圧は臓器を見よ!

高血圧エマージェンシーでは、単に血圧が高いだけでなく、Target Organ Damageを伴っているかを迅速に評価することが重要です。本症例は19歳6か月の猫で、起立困難を主訴に来院。収縮期血圧240mmHgと著しい高血圧を認め、複数回の測定でも高値が持続していました。SBP≧180mmHgではTODのリスクが高く、脳、眼、腎臓、心血管系を意識して評価します。 本症例では意識障害や眼底出血に加え、POCUSで心筋肥厚も認め、高血圧による臓器障害が疑われました。原因検索では慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症、高アルドステロン症などを考慮し、高Na・低K血症などの所見も鑑別の手掛かりとします。 また、薬剤性高血圧もあるため服薬歴の確認も欠かせません。 本症例では頻拍を伴うことからエスモロールによる治療を開始しましたが十分な降圧が得られず、ヒドララジンを追加。最終的にSBPは155~180mmHgまで低下しました。 高血圧を認めた際は数値だけを追うのではなく、TODと背景疾患を同時に評価しながら治療へつなげることが救急診療のポイントです。

症例から学ぶ!救急診療の思考法

- case1 -

胆嚢破裂の診断

- case2(前編) -

GDVの初期治療

- case2(後編) -

GDVの初期治療

- case3(前編) -

高血圧エマージェンシー

- case3(後編) -

高血圧エマージェンシー

- case4 -

電解質異常の症状

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