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  • 2022/10/01公開
  • 杉浦洋明
    横浜動物救急診療センター VECCS横浜 院長
    杉浦洋明
    2006年に東京農工大学を卒業。在学中は微生物学研究室に所属。6年間木俣動物病院(浜松市)にて一般臨床に従事。2012年よりDVMsどうぶつ医療センター横浜救急診療センターに入職し、2015年より同センター長として、救急チームを率いながらER・ICU分野の発展を期して活動。2022年6月に横浜動物救急診療センター VECCS横浜を設立。

COPD病態に対する治療のコンセプトと注意点

ここでは「猫の肺気腫に対する救急治療」について解説したいと思います。猫の肺気腫は「呼気努力をする」ことが特徴として挙げられますが、人で言うところの「慢性閉塞性肺疾患」に近い病態と考えられる疾患です。他の呼吸器疾患と比べ、治療のコンセプトや注意点が少々異なることが特徴です。
犬と猫の「救急」シリーズ

CASE 1

尿管閉塞の救急対応

CASE 2

アジソン病の救急治療

CASE 3

肺高血圧症の緊急治療

CASE 4

低血糖性痙攣の緊急対処

CASE 5

肺気腫の救急治療

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