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  • 2022/08/15公開
  • 小畠結
    岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科獣医内科学研究室 助教
    小畠結
    岩手大学農学部獣医学科を卒業後、岐阜大学大学院連合獣医学研究科(PhD)を経て、2017年より同大学応用生物科学部共同獣医学科獣医内科学研究室助教に就任。

多発性関節炎の確認を行うことも必要

ここでは高齢のゴールデン・レトリーバーの症例についてお話しします。家では「四肢起立不能」という状態でしたが、来院検査時には「ふらつく」という状態でした。犬の四肢ふらつきというと神経疾患の可能性が高いと思ってしまいますが、実はCRP高値を併発していた場合には他の疾患特に多発性関節炎がおきている可能性があります。その認識をしながら検査を実施し原因が何であるのかをしっかりと見極めることが重要になります。
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