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  • 2021/04/15公開
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    DVMsどうぶつ医療センター横浜二次診療センター 内科医長/アジア獣医内科学専門医
    金本英之
    麻布大学獣医学部獣医学科を卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程を修了。2011年のユトレヒト大学伴侶動物臨床獣医学研究室客員研究員を経て、2012年より東京大学付属動物医療センター特任助教を、2016年より同大学大学院農学生命科学研究科獣医内科学研究室特任助教を務める。現在は、DVMsどうぶつ医療センター横浜二次診療センター内科医長として二次診療に従事する。

膵炎では、画像診断は重要な診断ツールとなる

震え・下痢・食欲不振で来院したトイ・プードルの症例について解説します。支持療法・対処療法で改善しなかったため当院をご紹介いただきました。臨床兆候を基に診断推論を行ない、検査結果の解釈の仕方について解説します。非常にシンプルな疾患症例ですが、様々な所見に対する考え方や画像診断が重要なポイントになる症例です。
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石川雄大
小腸の超音波検査〜その⑤:弛緩パターン〜
5つ目の最後のパターンについてお話しします。パターン4つ目と異なり、消化管全体が弛緩している状態が特徴です。鑑別疾患としては、リンパ腫、急性腸炎、機能性イレウス、腸管膜動脈血栓、自律神経失調症などがあげられます。腸管遠位の閉塞や狭窄を除外することが重要です。
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小腸の超音波検査〜その④:内腔狭窄+拡張パターン〜
ここでは4つ目の、内腔狭窄+拡張パターンについてお話しします。何らかの原因(構造)により消化管が狭窄、拡張する場合は内腔の狭小化を起こす疾患を疑います。鑑別疾患から考えると、腸腺癌や線維性小腸狭窄があげられ、リンパ腫や好酸球性硬化性線維増殖症なども下位にあげられます。これまでの経験から、拡張を認められた場合はその遠位を追うことが重要です。
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大腸の超音波検査〜大腸の疾患と超音波検査〜
大腸の疾患は、腺腫や腺癌、リンパ腫、平滑筋腫・肉腫などが上位に上がり、犬猫共に共通しています。結腸の超音波検査は糞塊によって腹側しか観察できず、浮腫や肥厚などの変化を捉えることは可能です。小腸のような画像特徴は乏しく、あくまでも病変の有無を捉える検査だと解釈してもらえればいいのかと思います。
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小腸の超音波検査〜小腸の3つのパターン分類のおさらい〜
これまでに5つのパターン分類のうち、3つ(粘膜高エコー、筋層びまん性肥厚、層構造喪失低エコー)についてお話をしてきました。ここではその復習として、そのポイントをお話ししたいと思います。スクリーニング方法と分類の特徴、リンパ腫と腸腺癌の違いについてお話しします。
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ここでは下部消化管の超音波検査として、回盲部の疾患と超音波検査についてお話しします。犬の回盲部の疾患ではGISTが圧倒的に多くその他上がってくる疾患は、小腸や大腸とあまり変わりはありません。こと回腸で注意しなければならない疾患は、脂肪肉芽腫性リンパ管炎でこれだけはしっかりとおさえてください。超音波検査では特徴的な画像を呈することが特徴です。
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石川雄大
小腸の超音波検査〜その②:筋層びまん性肥厚パターン〜
パターン分類の2つ目として、筋層びまん性肥厚パターンについてお話しします。「筋層の肥厚」の診断基準は、粘膜下織よりも筋層が部厚くなっている状態です。鑑別疾患はリンパ腫、慢性腸症、慢性炎症、IBDになります。臨床症状、経過、内視鏡検査を行い、画像だけで診断しないようにすることが重要です。