小動物獣医臨床においてマイクロサージェリーは肉眼では視認できない細部の手術を成功させるために必須の技術ですが、多くの練習で腕を磨く必要があります。ここでは日常でよく遭遇する術式も多くあるので、ぜひ動画でイメージトレーニングを行いながら技術の幅を広げてください。
北里大学獣医学部獣医学科小動物第2外科 准教授
「犬」の軟部外科シリーズ
トイ・プードル
この動画では、左腎に複数の結石が存在し、腎切開術を用いて摘出した症例をご紹介します。腎機能を温存することを第一に考え、解剖学的な特徴を考慮した手技を行うことがポイントになります。
ミニチュアダックスフント
悪性上皮性腫瘍による尿道閉鎖に対して、会陰尿道造瘻術を行なった症例をご紹介します。手術のポイントは、尿道粘膜の取り扱い、そして出血を抑えるための皮膚・白膜・粘膜の的確な縫合になります。
スコティッシュ・フォールド
この症例は尿管結石による尿管閉塞と診断しました。ここでは「尿管膀胱新吻合術」のメリットや術式をご紹介した後、実際のオペ動画を交えて膀胱内側・外側のアプローチについて詳しく解説します。
断裂してしまった尿道に対し「尿道包皮吻合術」を行った犬の一例をご紹介。手術用顕微鏡を用いた尿道包皮吻合の方法や覚えるべきテクニック、注意点、そして術後管理について詳しく解説します。
パピヨン
この動画は陰茎骨内という狭い範囲で結石が見つかった症例をご紹介します。ポイントとしては、尿道粘膜をしっかりと縫合し出血のリスクを抑えること、かつ海綿体を損傷しないことが重要となります。
「猫」の軟部外科シリーズ
雑種猫
猫に腎臓全切除術を行なった一例ご紹介。腎全切除術の適応疾患や術前検査についてお話しした後、手術動画にて、切除時に注意すべきポイントや血管処理の仕方、切除術のテクニックについて解説します。
猫の会陰尿道造瘻術は、特に包皮や尿道粘膜の取り扱いに注意を要します。組織の併置も重要ですが、炎症や再発を防ぐために、食事と飲水管理について飼主様と協力しながら行うことが必要になります。
尿管手術では、尿管の粘膜固有層にて運針を上手くコントロールしながら縫合を行うことがポイントです。また、尿管損傷の程度によって切除部分を決めることも重要。ここでは尿管損傷の一例をご紹介します。
尿管手術では、尿管の粘膜層と粘膜固有層に大きな損傷を与えないことも重要なポイントです。そのために必要な「カウンタートラクションテクニック」について、ガイドワイヤーを用いた方法を解説します。
“原因不明の尿道損傷”に遭遇した場合、どのような方法で再建すれば良いのでしょうか?ここでは「骨盤腔内尿道損傷の猫」の症例をご紹介しながら、狭窄を起こさないよう手術を行う方法とポイントを解説します。
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