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  • 2021/11/15公開
  • 小畠結
    岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科獣医内科学研究室 助教
    小畠結
    岩手大学農学部獣医学科を卒業後、岐阜大学大学院連合獣医学研究科(PhD)を経て、2017年より同大学応用生物科学部共同獣医学科獣医内科学研究室助教に就任。

猫で中枢神経障害を疑う場合リンパ腫を考慮し他臓器をチェック

ここでは、猫の脊髄リンパ腫の症例について解説します。猫の脊柱管内腫瘍ではリンパ腫が多く、その場合他の臓器(特に腎臓)でもリンパ腫を認めるケースが多くあります。CTやMRIがない場合は、腎臓のエコー検査をしっかりと行い、異常が認められる場合はFNAなどを行うと診断率が向上します。今回ご紹介する「猫の両後肢のふらつき」を示す症例を見かけた場合は、本症例を一つの参考にしていただければと思います。
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