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  • 2021/04/15公開
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    日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科獣医放射線学研究室 教授
    長谷川大輔
    日本獣医畜産大学獣医学部獣医学科を卒業後、同大学院獣医学研究科を修了。同大学獣医放射線学教室助手・講師を経て、2014年より日本獣医生命科学大学臨床獣医学部門治療学分野准教授を、2019年より同大学獣医学部獣医学科獣医放射線学研究室教授を務める。

飛び直り時の姿勢が保持できるかを確認

跳び直り反応は、検査する方の脚を着地させておき、外側方向へ体軸を移動させ飛び直りするかを確認します。検査は四肢全てを行いますが、内側方向への飛び直りは反応が悪いため評価することはできません。大型犬の場合は無理に持ち上げず、横へ移動させるだけである程度の評価ができます。「姿勢反応」の検査で行う全ての項目は、「神経疾患による異常」を判断する上で役に立ちます。その異常は片側性・両側性、前方・後方、前肢・後肢にあるのかを確認します。
神経学的検査法シリーズ(計21検査)
姿勢反応 1
固有位置感覚
姿勢反応 2
踏み直り反応
姿勢反応 3
跳び直り反応
姿勢反応 4
立ち直り反応
姿勢反応 5
手押し車反応
姿勢反応 6
姿勢性伸筋突伸反応
脊髄反射 1
膝蓋腱反射
脊髄反射 2
前頸骨筋反射
脊髄反射 3
橈側手根伸筋反射
脊髄反射 4
引っこめ反射
脊髄反射 5
会陰反射
脊髄反射 6
皮筋反射
知覚 1
知覚過敏
知覚 2
表在痛覚
脳神経 1
顔面の対称性
脳神経 2
眼瞼反射
脳神経 3
角膜反射
脳神経 4
威嚇瞬目反応
脳神経 5
瞳孔の対称性
脳神経 6
斜視・眼振
脳神経 7
顔面知覚

※当動画にハンドアウトは付属しません

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