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  • 2021/11/01公開
  • 中田浩平
    岩手大学農学部共同獣医学科小動物外科学研究室 助教
    中田浩平
    岩手大学農学部獣医学科を卒業後、岐阜大学大学院連合獣医学研究科(PhD)に所属。その後、同大学動物病院神経科に勤務。2021年7月より岩手大学農学部共同獣医学科小動物外科学研究室助教を務める。

神経学的なエマージェンシー対応が必要な症例

この解説では「鼻咽頭リンパ腫の頭蓋内浸潤を起こした猫」についてお話しします。この疾患は鼻水やくしゃみ、涙が出るなどの初期徴候が特徴で、不定愁訴のような症状から始まることも多く、神経症状が見られる時にはかなり進行している場合があります。猫の腫瘍性疾患はリンパ腫の存在を考慮し、生検など確定診断ができる方法を検討することが重要です。
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