2025/04/15公開

整形

整形外科X線検査〜ポジショニングのポイント2〜「股関節の撮影」

麻布大学動物医療センター整形外科

一戸登夢

2011年に日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科をご卒業後、2015年に同大学院獣医生命科学研究科に進まれ、獣医学専攻博士課程を修了。その後沖縄県・茨城県の動物病院へご勤務の後、2018年より、麻布大学附属動物病院の特任助手として整形外科の診療に従事。現在は2023年からは麻布大学獣医学部獣医臨床看護学研究室講師に就任し、教壇にも立たれています。

左右を対象に撮影する！

第1回では、X線を撮影する際の見え方や撮影方法の基本についてご解説いただきました。この映像では、第1回の撮影の基本を踏まえ、股関節に関する特徴的な症例と、その撮影方法についてご解説いただきます。ご解説いただく撮影方法は「Lateral像」「伸展位腹背方向像」「Frog-Leg像」の3つの検査方法についてご解説いただき、それぞれの撮影方法で分かる症例について、実際に正常画像と症例画像を見比べながらご解説いただきます。特に、症状を診断するためにはまず正しい姿勢での撮影をする必要があります。それぞれどの状態撮影するのがベストなのか、また実際に撮影した際どうなっていることが正しい形なのかをご解説いただきながら、実際の「股関節脱臼」の状態や、「股関節形成不全」の状態や、去勢済みの雄猫に多く見られる「大腿骨頭すべり症」について詳しくご解説いただきます。特に、OFA像「伸展位腹背方向像」については、教科書通りのやり方だと確定診断する時点ではすでに手遅れになっている場合がある。ではそのような事態にならないためにどのような診断をすることで、少しでも早く「股関節形成不全」と診断することができるのかについてなど、股関節のX線検査で欠かせないことを詳しくご解説いただきます。

X線検査〜ポジショニングのポイント〜(第1回配信)

-Part1-

撮影の基本

-Part2-

股関節の撮影

-Part3-

膝関節の撮影

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